第86回 知の拠点セミナー
第86回 知の拠点セミナー
講演1 「人間の心と行動の不思議~その裏側を脳機能イメージングでひも解く」 / 講演2 「心房細動のプレシジョン・メディシン ~脳梗塞・心不全を起こさないために~」
日時 | 令和元年5月17日(金) 18時00分~20時00分(※17時30分から受付開始) |
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場所 | 東京大学地震研究所1号館2階セミナー室 (東京都文京区弥生1-1-1:アクセスマップ)南北線東大前駅徒歩約5分 |
プログラム |
- 第86回セミナー 申込ページ 5月15日(水) 16時まで (定員に達し次第締め切ります)
- お問い合わせ:setugouken-syomu[at]office.osaka-u.ac.jp まで
講演1:「人間の心と行動の不思議~その裏側を脳機能イメージングでひも解く」
杉浦 元亮(東北大学加齢医学研究所 教授)
機能的MRIなどの脳機能イメージングは、質問紙や行動では測りにくい心の働きを直接可視化します。それによって、われわれ人間の心と行動の研究に革新をもたらす可能性があります。本講演では、この認知神経科学の中心にある「認知プロセス」という思想を中心に、脳機能イメージングの基礎技術と近年の知見を概観し、その社会応用の可能性について論じます。
講演2:「心房細動のプレシジョン・メディシン ~脳梗塞・心不全を起こさないために~」
古川 哲史(東京医科歯科大学難治疾患研究所 教授)
心房細動は「21世紀の心臓流行り病」と称され、患者数が約100万人、診断のついていないいわゆる「隠れ心房細動」が同程度いるとさています。心房細動は、高頻度(無治療だと年間約5%)に脳梗塞を合併し、心房細動に合併する脳梗塞が特に重症化し寝たきりの最頻の原因(寝たきりの約5人に1人)となります。本講演では、ゲノム研究、IoT・AIなどの最新医療技術を駆使したプレシジョン・メディシン(precision medicine)で心房細動とそれに合併する脳梗塞を予防する試みをご紹介します。